遂翁元盧(1717-1790)は、江戸時代中期の臨済宗妙心寺派の僧。白隠慧鶴の弟子で、静岡県沼津市松蔭寺住職を継いだ人物。はじめは慧牧と称し、後に遂翁と改める。また浮島とも称しました。諡号(しごう)は宥恵妙顕禅師。
30才を過ぎて白隠禅師に謁し、師事する。同門の東嶺円慈と共に鵠林門下の二神足と称され、その禅風は「微細東嶺、大器遂翁」と評されるが、遂翁の書画は、大胆な筆遣いと豪放さが特徴である東嶺に対し、師である白隠を謹直に学ぶ姿勢がみてとれます。
遂翁は、坐禅、読経を行わず、人付き合いを避け、飲酒、書画、囲碁を好む風狂な人物であったとされ、池大雅との交友もあったと伝えられます。

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