「消息」

本阿弥光悦

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作家名
本阿弥光悦
作品名
「消息」
寸 法
本紙:27.2×35.9 cm
総丈:103.4×37.8 cm
手 法
紙・墨
制作年
六月十四日
備 考
・画面左下に「光悦(花押)」
解 説
【読み】
先日悠々得貴意
本望至極存候、
任到来、和州瓜
壱籠進入申候、
恐惶謹言
 六
  十四日   光悦(花押)

【大意】
先日はゆっくりとあなたのご意見を聞けて、
本望の至りに存じます。
(あなたがこちらに)到着次第、和州の瓜
を一籠進上致しましょう。
恐惶謹言。

本阿弥光悦(1558-1637)は、江戸時代初期の書家、陶芸家、芸術家。京都の人。徳友斎、太虚庵、自得斎などと号した。京都で代々刀剣の磨礪、浄拭、鑑定を本業とする本阿弥家の分家に生まれる。書・陶芸・漆芸などにすぐれ、特に書は、青蓮院流を基本とする肥痩の激しい装飾的書風で、近衛信尹、松花堂昭乗と共に寛永の三筆と称され、光悦流の祖とされた。陶芸、漆芸でも光悦楽焼、光悦蒔絵の創始者として名を馳せた。
また晩年には、徳川家康より洛北にある鷹峯の地を拝領し、一族や多くの工芸家とともに移住し、光悦村を形成した。

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