「月に墨梅図」
円山応挙(圓山應挙)
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- 作家名
- 円山応挙(圓山應挙)
- 作品名
- 「月に墨梅図」
- 寸 法
- 本紙:122.1×52.7㎝
総丈:207.0×60.7㎝ - 手 法
- 紙本・墨
- 備 考
- ・画面右下に「應挙寫」・印「應挙之印」・「仲選」
- 解 説
- 画面右から太い枝がおりて下へ向かい、画面中央部で大きく屈折し方向をかえる。そこから数本の細い枝が上方へ伸びる。
とりわけ一本の枝は鋭角的に上方へ立ち上がり存在感をましているが、墨筆の運びにより濃淡がアクセントとなり、優しい印象を与える。
枝には花とつぼみがバランスよく配されている。太い枝の奥にある月は、周位に薄く墨がはかれ、隈取ることで月を表現している。
円山応挙
江戸中後期にかけて京都で活躍した円山応挙は、中国画や西洋画の技法を取り入れつつも、自然や事物の美しさをありのままに描く「写生」をもとにした画風で一世を風靡しました人物です。
その繊細で親しみやすい画風は、それまでの狩野派を主流とした日本の絵画観を一変させ、近代京都画壇の原点ともなった円山派を確立しました。