「猛虎図」

円山応挙(圓山應挙)

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作家名
円山応挙(圓山應挙)
作品名
「猛虎図」
寸 法
本紙:106.0×48.7cm
総丈:195.9×60.9cm
手 法
紙本・墨・着色
制作年
1768年(明和5年)
備 考
・画面左に「明和戊子季秋 應挙」・印「応挙之印」・「仲巽」
・川端玉章箱
解 説
円山応挙 猛虎図

明和5年(1768年)、円山応挙、36歳の時に描かれた虎図である。当時、虎を目にする機会はなく、先人が描いた虎の絵を見て描いたと考えられる。伊藤若冲にも、李公麟の虎図を写したものがある。
若書きの為か、繊細な筆致は見られないが、虎が身体をしならせている様子が軽快な筆致で描かれている。
応挙と名乗る以前の「円夏雲」署名の虎図があるが、本作は年記と応挙の署名が入った珍しいものと言えるだろう。


円山応挙
江戸中後期にかけて京都で活躍した円山応挙は、中国画や西洋画の技法を取り入れつつも、自然や事物の美しさをありのままに描く「写生」をもとにした画風で一世を風靡しました人物です。
その繊細で親しみやすい画風は、それまでの狩野派を主流とした日本の絵画観を一変させ、近代京都画壇の原点ともなった円山派を確立しました。

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