「山水図」
円山応挙(圓山應挙)
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- 作家名
- 円山応挙(圓山應挙)
- 作品名
- 「山水図」
- 寸 法
- 本紙:32.0×46.0㎝
総丈:121.0×54.3㎝ - 手 法
- 紙本・墨
- 制作年
- 明和丙戌(明和3年/1766年)
- 備 考
- ・画面左上に「明和丙戌春圓氐」
・印「平安人員?字仲均」・「仙嶺」 - 解 説
- 左に書かれた「明和丙戌春圓氐」の款記は、応挙の有年紀作例としては比較的初期の三十四歳の作で、「応挙」の署名がなされる前の「仙嶺」の印が用いられている。ちなみに「応挙」の署名で描かれるのは、この夏以降からといわれている。
画面右奥から手前へと近づくにつれて墨色が次第に濃くなり、最下部に人物が小さく描かれており、墨の濃淡で遠近感を生み出している。
葉が生い茂った木は?墨のように濃い部分と淡い部分のぼかしで印象的に描かれている。
円山応挙
江戸中後期にかけて京都で活躍した円山応挙は、中国画や西洋画の技法を取り入れつつも、自然や事物の美しさをありのままに描く「写生」をもとにした画風で一世を風靡しました人物です。その繊細で親しみやすい画風は、それまでの狩野派を主流とした日本の絵画観を一変させ、近代京都画壇の原点ともなった円山派を確立しました。