「円頓章」
白隠慧鶴 白隠の解説ページ☜
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- 作家名
- 白隠慧鶴
- 作品名
- 「円頓章」
- 寸 法
- 本紙:25.3×41.7㎝
総丈:120.8×44.2㎝ - 手 法
- 紙本・墨
- 備 考
- ・画面右上に関防印「雇鑑咦」・画面左下に印「白隠」「慧鶴」
- 解 説
- 本作は、天台智顗(ちぎ)の教えを口述した『摩訶止観』(まかしかん)を抄出した、いわゆる円頓章を揮毫したものです。白隠は本作の他にも複数の円頓章を揮毫しており、白隠の書画において、数少ない禅宗以外の仏教者の手による著作を書き記した作品です。
白隠慧鶴(1685-1768)は、静岡県(駿河国)の生まれ。
白隠はその功績から「駿河には、すぎたるものがふたつあり、冨士のお山に原の白隠」と称される江戸中期の臨済宗の僧です。
諱は慧鶴、号は鵠林、闡提窟。諡は神機独妙禅師、正宗国師。15歳の時に駿河の松蔭寺で出家。その後、諸国を行脚した後、32歳で松蔭寺に戻り住職となり、42歳で悟りを開きました。白隠の会下には多くの修行僧が集まり、東嶺円慈、遂翁元盧、峨山慈棹、葦津慧隆、斯経慧梁、提洲禅恕らの多くの門下を世にだしました。
また白隠は、それまでの公案郡をを整理し、体系化したことにより、日本臨済禅中興の祖と称されています。