金子金陵
金子金陵(1817-?)は、江戸時代後期に活躍した画家。名は允圭、字は君璋、別号に日南亭。通称は平太夫。江戸の人。旗本である大森勇三郎の家臣。
画は、谷文晁師事したとされるが、沈南蘋風の花鳥画を得意とし、諸葛監から学んだともいわれる。
また金陵はその画名より、むしろ渡辺崋山、椿椿山の師として著名で、特に崋山はその著書である『退役願書之稿』の中で、初め白川芝山に絵を習ったが、授業料が払えず破門されたこと、このため父に紹介された金陵が、崋山を弟子にしてくれたことなどを記している。