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「偈」

江月宗玩

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作家名
江月宗玩
作品名
「偈」
寸 法
本紙:29.5×49.4cm
総丈:116.6×62.7cm
手 法
紙本・墨
制作年
1620年(元和五年)12月
備 考
・画面左サイン:「江月叟」、印「東漸」
・『欠伸稿』に記述有り(No.237)
 長政公於有馬湯山見寄棉衣。卒賦野偈伸厥謝云 恩勝菩提達磨禪、賜棉衣與浴温泉。笑他二祖立深雪、別有宗門心法傳。
・渋谷百年展出品作(昭和43(1968)年開催 於:東急本店
・祥雲寺(臨済宗大徳寺派寺院・黒田家菩提寺)旧蔵

【読み】
長政公於有馬湯
山見寄棉衣卒
賦拙偈?伸厥
謝云
恩勝菩提達磨
禅賜棉衣與
浴温泉笑佗
二祖立深雪
別有宗門心法傳
元和五己未年朧月日
江月叟

【読み下し】
長政公、有馬湯山に於て棉衣を寄せらる。
卒に野偈を賦し厥の謝を伸ぶと云う。
恩は勝る、菩提達磨の禪に、
棉衣と温泉に浴することを賜う。
笑う、他の二祖が深雪に立ちしを、
別に宗門心法の傳有り。

【訳】
有馬温泉で、黒田長政公から棉衣を賜ったお礼
達磨が伝えたのは屈?の衣だったが、
このわたしは、木綿衣ばかりか、
さらには温泉までも賜わった。
この御恩は達磨から衣鉢を受けた
二祖以上のもの。
二祖大師もいかにもお気の毒なことだ。
雪の中に立つばかりが禅でもあるまいに。
ありがたいことにわたしはこうして
湯治にあずかっております。
これがわたしにとっての一心伝法です。
解 説
江月 宗玩(1574年~1643年)は堺の豪商、天王寺屋津田宗及(そうぎゅう)の子。
幼少より大徳寺の僧、春屋宗園に師事、厳しい研鑽を積む。
1606年(慶長11年)、春屋より「江月」号を授与される。1610年(慶長15年)に大徳寺156世となり、翌年、春屋の死去に伴い黒田家の菩提寺、龍光院を継ぐ。黒田長政の請により筑前崇福寺の住持もつとめた。
江月には、小堀遠州や佐久間将監など有力な帰依者が多くいた。また茶の湯は、織田信長や豊臣秀吉に茶頭として仕えた父、津田宗及から学び、当代一流の文化人として知られた。
紫衣事件では沢庵、玉室らとともに幕府に抗議して詰問を受けたがひとり許されている。
江月宗玩の販売作品一覧
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