「朝の日輪」

熊谷守一

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作家名
熊谷守一
作品名
「朝の日輪」
寸 法
33.0×44.5 cm
手 法
紙・シルクスクリーン
制作年
1972年
備 考
・枠外右下に「熊谷守一」
・枠外左下に「EA」
・EA…エプルーヴ・ダルティスト(仏)の略。制作部数の他に、作家用として一定の枚数(エディションの10%まで)制作されたもの。
・『熊谷守一生前全版画集』(岐阜新聞社、2007年)掲載作品( p.40/No.13 )
解 説
熊谷守一 1880年(明治13年)~1977年(昭和52年)
初代岐阜市長の熊谷孫六郎の第七子として岐阜、付知(つけち)に生まれる。
1900年(明治33年)、東京美術学校に入学、黒田清輝・藤島武二らの指導を受ける。
熊谷が、いわゆる、熊谷様式の作品を形成しはじめるのは60才代からです。
対象物をスケッチした何枚ものデッサンから、最小限の線のみを残した下図を作成、それを支持体の板にトレース、写し取って行くという方法である。
1935年頃から試みられていた転写による作画方法が1945年頃にはトレース紙やカーボン紙を使った転写方法により、より緻密で綿密な作品構想を作り上げ、熊谷芸術を完成させます。
故に、熊谷の作品画面の中に、制作途上で作り、加えられたものはひとつも無く、忠実に写された対象物を最小限の線と色彩で描き出した作品群である。

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