「永井尚政宛消息」

小堀遠州

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作家名
小堀遠州
作品名
「永井尚政宛消息」
寸 法
本紙:30.0×43.6 cm
総丈:110.3×54.8 cm
手 法
紙・墨
備 考
・画面左に花押
・永井尚政(1587-1668)……江戸時代前期の大名。永井直勝の長男として駿河国に生まれる。慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いに従軍し、慶長7年(1602年)には徳川秀忠付の小姓となった。慶長10年(1605)4月26日、任官して信濃守を称した。寛永十年(1633)に、老中に任ぜられ、山城淀藩初代藩主となり、遠州や京都所司代であった板倉重宗らと共に、機内警護の任にあたった。
解 説
【読み】
昨日之御公家より鶏の
うた御よみ候て被進之候
此上ハよき鶏を被進之
候ハてハ成申ましく候拙者ニ
人を相添くれ候へと被仰候間
書状相添進上申候鶏御
座候哉無之候ハヽ御尋候て可被遣候
  かしく
  三月四日  (花押)
     小遠江守
(結封墨引)永信州様

【大意】
公家さんから、鶏の
和歌を詠んでさし上げたのです。そこで、
よい鶏(鶏そのものか、鶏の絵か)を
さし上げなくてはなりませんから、
私に人を紹介してくれと言ってきました
ので、手紙を書いて持たせます。鶏はありますか?
もしなければ、探してあげてくださいませんか。

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