「消息」
小堀遠州
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- 作家名
- 小堀遠州
- 作品名
- 「消息」
- 寸 法
- 本紙:30.5×39.7cm
総丈:107.0×51.8cm - 手 法
- 紙・墨
- 備 考
- ・末尾に花押
・宗左…江岑宗左(1613-1672)、江戸時代前期の茶人。千家3代、千宗旦の3男。正保3年、父より家督をゆずられ不審庵をつぎ、千家4代を襲名。千利休の曾孫。寛永19年紀伊徳川家につかえ茶頭となる。号は江岑,堪笑軒,逢源斎。 - 解 説
- 【読み】
今朝者宗左ニ茶入御袋□
あすか河ニ而御座候其節罷出候而
唯今一見申候地薬なと殊之外よく
御坐候一□しことさら珍敷存候
其御心得可被成候すわりも能
御座候御茶もたてよく可有御坐と
存候御気相の様に候もし御談儀旨
かさねて御しらせ可被成候其儘最前
之御茶入ハ返信候何れ御相談候而可有御覧候
御養生候へく候かしく
(花押)
【現代語訳】
今朝は宗左に茶入御袋□、あすか河です。その時、外出していまして、ただ今一見しました。地薬などとりわけよいものです。□ことに珍しいものです。そのおつもりでいてください。すわりもよいですし、茶も点てよいと思います。御相談なさって、またお知らせ下さい。そのまま、最前の御茶入は戻します。いずれ御相談なさって御覧いただきたいです。ご養生下さい。