「消息」

松尾宗五

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作家名
松尾宗五
作品名
「消息」
寸 法
本紙:16.5×37.5㎝
総丈:104.5×40.1㎝
手 法
紙本・墨
制作年
極月廿四日(12月) 
備 考
【読み】
拝啓厳寒弥御安剛
可被遊御入奉賀候過日者
度々御光来被下候処
岐阜留守中之不事(不時の意カ)
貴面残念奉存候泉庵へ
御□□ニ被□□難有奉存候
御頼之ふくへ花入弐
并津(伴カ)の茶杓右箱
共名判相認申候差上
申候御入手可被下候来陽
目出度可申上候かしく
 極月廿四日
延命院様 松尾宗五
  貴下

※松尾流
武野紹鴎の弟子、辻玄哉(つじげんさい)を遠祖とする茶道流派の一。
表千家の茶匠松尾宗二(1677-1752)を流祖とする。
1749年、二代松尾宗五以来、代々尾張徳川家の茶頭方。
明治以後は名古屋で継承されている。
解 説
本作は、松尾流の7代家元である松尾宗五が延命院に宛てに差し出した消息で、宛先の延命院の詳細は不明。鑑定の依頼をされた花入、茶杓の箱書が相違ないことを伝えている。

松尾宗五(1847-1888)は、松尾流の7代家元。斎号は好古斎。松尾流は武野紹鴎の弟子である辻玄哉を遠祖に持つ茶道流派の一つ。2代翫古斎以来、尾張藩の御用を務めた。また7代好古斎の時に幕末を迎え、鳥羽伏見の戦いで京都東洞院押小路にあった家を焼失したため、名古屋に移住した。

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