
作家名
作品名
「消息」
寸 法
本紙:26.9×38.5cm
総丈:112.0×41.7㎝
総丈:112.0×41.7㎝
手 法
紙本・墨
制作年
正月七日
備 考
・画面中央に花押
・神田道伴書付 ※享保九年(1724年)孟夏上旬の年紀
・素庵…角倉素庵(1571-1632年)のこと。角倉了以の子。
本姓は吉田。名は与一(文中の与一は素庵のこと)、
素庵を号とした。本阿弥光悦に書を学び、角倉流を創始。
(読み)
愚老爰元へ参候
かと無御心□□ニ候
素庵迄ノ御状
令一覧候御意
入過分存候
一両日中令出
京可申条其刻
(返し書き)
「従 上様与一ト被
呼候而被 仰出之由
御仕合御名誉目出存候
恐惶頓首
以上
正ノ七日 光悦(花押)」
(解説)
宛所は不明。本文で、光悦は素庵に
届ける手紙を託され、それを光悦自身も
見たと述べている。そして相手からは
何か気に入ったと言ってきたのであろう、
光悦は「御意に入り、過分」だとも述べている。
また、一両日中に京にて会いたい、ということから、
相手は京に居て、光悦は京にはいないことがわかる。
もしかすると在鷹峯かも知れないと私は推定する。
しかし場所の決め手はない。
返し書きの中で、上様から「与一」と名を挙げての
お呼びがあったことは名誉なこと、と言う。
・神田道伴書付 ※享保九年(1724年)孟夏上旬の年紀
・素庵…角倉素庵(1571-1632年)のこと。角倉了以の子。
本姓は吉田。名は与一(文中の与一は素庵のこと)、
素庵を号とした。本阿弥光悦に書を学び、角倉流を創始。
(読み)
愚老爰元へ参候
かと無御心□□ニ候
素庵迄ノ御状
令一覧候御意
入過分存候
一両日中令出
京可申条其刻
(返し書き)
「従 上様与一ト被
呼候而被 仰出之由
御仕合御名誉目出存候
恐惶頓首
以上
正ノ七日 光悦(花押)」
(解説)
宛所は不明。本文で、光悦は素庵に
届ける手紙を託され、それを光悦自身も
見たと述べている。そして相手からは
何か気に入ったと言ってきたのであろう、
光悦は「御意に入り、過分」だとも述べている。
また、一両日中に京にて会いたい、ということから、
相手は京に居て、光悦は京にはいないことがわかる。
もしかすると在鷹峯かも知れないと私は推定する。
しかし場所の決め手はない。
返し書きの中で、上様から「与一」と名を挙げての
お呼びがあったことは名誉なこと、と言う。