「日金山眺望富士山図」
宋紫石
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- 作家名
- 宋紫石
- 作品名
- 「日金山眺望富士山図」
- 寸 法
- 本紙:46.1×99.1cm
総丈:151.2×134.0cm - 手 法
- 絹本・墨・着色
- 備 考
- ・画面左下に「写於豆列日金山上宋柴石」・印「柴石」・「君赫」
・画面右下に印「一生好入名山遊」
・丹波恒夫旧蔵 - 解 説
- 日金山(ひがねさん)は箱根外輪山から南に続く山。古くからの信仰の地で、死者の集まる霊山として知られる。
また江戸時代後期における旅文化の発展に伴い、十国五島の景勝を望む好適地として知られるようになった。
日金山からの眺望は、様々な絵画に描かれ、葛飾北斎や大岡雲峰などもその景色を描いている。宋紫石が描いた当作品の類似作品が、東京国立博物館に収められている。
宋紫石(1715年~1786年)は江戸生まれ。江戸時代中期の画家。
若い頃の事績は不明。
40歳半ばの宝暦年間に長崎に赴き、熊代熊斐に就いて沈南蘋の画法を修め、ついで来舶した清人画家宋紫岩にも入門した。この師の名から中国風に宋紫石と名乗った。
写実的な花鳥画を得意とし、鶴亭とともに南蘋派を代表する絵師といえる。