大津絵「槍持奴」
画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
- 作家名
- 作品名
- 大津絵「槍持奴」
- 寸 法
- 本紙:62.7×23.2cm
総丈:136.4×32.4cm - 手 法
- 紙本・墨・淡彩
- 制作年
- 18世紀半ば
- 備 考
- 槍持奴は、大名行列の先頭を毛槍を振って歩く役目をする。
「大津絵十種」の一つの画題で、道中安全の護符とされた。
本作では、奴の威勢のよさが絵から感じられます。
大津絵とは、東海道大津宿から京へと向かう街道筋の大谷町・追分町周辺で、旅人相手に土産物して売られた絵画である。
松尾芭蕉(1644~1694年)の俳句「大津絵の筆のはじめは何佛」が示すように、初期の大津絵は仏画が主だったといえる。元禄年間(1688‐1704)にとりわけ流行し、このころから世俗的な画題が増え、種類も多くなる。
やがて文化文政期(1804~1829年)には「大津絵十種」と呼ばれる代表的画題が確定し、幕末には他の図柄はほとんど描かれなくなってしまったようです。