「叭々鳥」
田中頼璋
画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
- 作家名
- 田中頼璋
- 作品名
- 「叭々鳥」
- 寸 法
- 本紙:99.0×37.2cm
総丈:187.1×52.0cm - 手 法
- 絹本・着色
- 備 考
- ・画面左下に「頼章」・印「頼璋画印」
- 解 説
- 画面左下から右上に向け横断するかのように一本の枯木の枝が伸び、その上に一羽の叭叭鳥が配されている、田中頼璋の手による叭叭鳥です。叭叭鳥は墨を重ねることで濃淡をつけ、立体感を表現し、上方には外隈の技法で白く塗り残された月が配されています。
田中頼璋(1868-1940)は、明治、大正期に活躍した日本画家。島根県の生まれ。名は大治郎、初号は豊文。13歳のころから父について漢書を学び、17歳の時に画家を志して萩に出て森寛斎に師事し、明治35年(1902)に上京し、川端玉章に入門した。日本美術協会展で受賞を重ねる一方、巽画会審査員、日本画会評議員をつとめ、川端画学校の教授となった人物。