「宮沢賢治童話 よだかの星」

井上有一

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作家名
井上有一
作品名
「宮沢賢治童話 よだかの星」
寸 法
40.0×47.0 cm
手 法
和紙・コンテ
制作年
1984年
備 考
・画面左下に印「有」
・『井上有一全書業 第3巻 1977-1985』(井上有一カタログレゾネ刊行会、1996年)掲載作品No.84032
解 説
よだかハもうすっかり力を
おとしてしまって、はねをと
じてちにおちていきました。
そしてもう一尺でじめんに
そのよわい足がつくという
ときよだかハにわかに
のろしのようにそらへとび
あがりました。そらの
なかほどへきてよだかハま
るでわしがくまををそう
ときするようにぶるっと
からだをゆすって毛をさ
かだてました。



井上有一は1916年生まれ、1985年没。
1957年、サンパウロ・ビエンナーレに「愚徹」を出品し、美術評論家、ハーバード・リードにポロック、スーラ―ジュ等と並んで高い評価を受け、世界的な評価を得るに至った。その後、森田子龍率いる墨人会に参加、新たな書の世界を築き上げ、海外での評価を確立した。

―― 誠に書こそ次の世界を築く唯一の最高の造型芸術であると信ずるが故に、この道にはげむものである。――

井上有一「書こそ最高の造型芸術だ」より

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