- 作家名
- 天宥別当
- 作品名
- 「石原平右衛門宛消息」
- 寸 法
- 本紙:20.7×47.5㎝
- 手 法
- 紙本・墨
- 制作年
- 九月二十日
- 備 考
- ■画面左下にサイン「別当」、「宥誉・花押」
■読みは裏面
■玄堂文庫旧蔵
※宥誉別当(1592~1674)…宥俊の弟子、17世紀の羽黒山執行・別当として最高位についた僧で、羽黒山中興の祖として高名。幕府の高僧天海の弟子となり、名を「天宥」と改める(1641年)。羽黒山を真言密教から天台宗に改宗し、出羽三山を統合支配したが、讒言にあい、新島に流された。天宥は、新島で7年の歳月を過ごしたが、延宝2年(1674年)10月に82歳の生涯を閉じた。
※ 石原平右衛門(1612~1690)…庄内藩家老。三河国吉田以来の家老の家柄である石原平右衛門家に3代重秋の子として生まれ、源内、重則と称した。酒井家の庄内入部とともに一千石を加増され二千三百石となった。寛永15年父とともに家老に任ぜられる。
【翻字】
一書申入候、然者、近日
江戸へ罷登候、内々為
御暇請之見廻可申候へ共、
何鹿菟《(なにかと)》之延引候、又
候哉、先達者早々得貴意
御残多存候、如何様帰山
之節可得貴意候、
猶期来会之節
恐々謹言
羽黒山別当
九月廿日 宥誉(花押)
石原平右衛門様
人々御中
【口語訳】
一筆申し入れます。
さて、近日江戸へ上りますので、
内々お暇乞いを申し上げようと
思いましたが、何かと
延引しました。
お目にかかりましたのに
ゆっくりとできず残念でした。
またお目にかかりますのを
楽しみにしております
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