ギャラリー創 作品紹介 「消息」

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作家名
江月宗玩
作品名
「消息」
寸 法
本紙:30.1×43.8
総丈:114.0×45.0
手 法
紙本・墨
制作年
二月二十一日
備 考
■画面左下花押

読み】
今日ハ東海寺へ 御成との事候処
上様御気相不宜候由只今延ニ成候由承候
 内々従是以書状申度存之処ニ
大徳寺出世衆之事□御召候而罷下
 懇書過分之至候特抹茶一器
京都立出候て早九十日と成申候長々
 并菓子重々菜籠之内
逗留心中可有御推量候何共/\
 御念之様子過分ニ存候て則今賞翫候
迷惑ニ候へ共此事沢庵和尚も事外
 古茶別而珍々忝候滞留漸茶
難儀ニ在之てい見及候て私などの逗留
 払底御茶好候而令祝着候先日
いつまてもくるしからぬ義候首尾よく相済
 千介殿へ御祝儀ニ参候是も
上ルへしにと沢庵へも申候事候随分々々
 沢庵和尚天祐和尚同道故
雨まても寺之為ニ成義候者身くるしミをハ
 貴老へ御案内をも不申入候つる
かへり見不申候間其段可御心易候年来如此
 万事私心のまゝニ成不申事候
内存をハ貴老よく/\御存之前候間申事候
 大炊殿へも御沙汰ニ浪々□又
いつれへも無沙汰之義をハ其御心得候て
 貴老□□□先日□其御意得候て可然
可被下候面上ニ申度かしく
 大炊殿へ御意得候て可被下候漸
二月廿一日          宗玩(花押)

 被 仰出も可有之哉と存候処此比者
一器一籠令返遣候
 酒井讃州御煩沢庵被参候事も
 相延候て御心え万事悪候て令迷惑候
 山中泉斎老 御報    江月


【口語訳】
内々私からお手紙で申し上げたいと
思っておりましたところ、ご丁寧な
お手紙をいただき、ありがたくぞん
じます。ことに抹茶一器と菓子、菜
を籠にいただき、ご丁寧なこと過分
の至りです。うち置かず賞翫いたし
ます。古茶は別して珍しくありがた
いことです。滞留しますうち、だん
だんと茶がなくなり、お茶が好きな
のでありがたいことです。先日、千
介殿へご祝儀に参りました。これも
沢庵和尚・天祐和尚と同道しました
ので貴老へもご連絡しませんでした。
万事私の思い通りというわけにまい
りません。貴老(□部分意味不明)
そのおつもりで、然るべく土井大炊
殿(利勝)へお伝え下さいますよう
に。ようやく仰せ出もあるだろうか
と思っていましたら、近頃は酒井讃
岐守(忠勝)がご病気で、沢庵の所
へ行くのも延期でご連絡が万事うま
くゆかず、困っています。今日は東
海寺へ(家光が)お成りとの事です。
(ところが)上様の健康が優れず、延
期になったと言ってきました。大徳
寺出世衆の事でお召しになり、罷り
下り、京都を発ってから早九十日に
なります。長い(江戸)逗留、私の
心中をご推量ください。何とも困り
ました。しかし、このことは沢庵和
尚もとりわけ困られている様子でし
て、私などの逗留などはいつまでで
も構いません。首尾よく済んで、上
りたいと沢庵へも申し上げました。
せいぜい雨までもが寺の為になるこ
とと思います(この部分意味不明)。
我が身の苦しみを考えるという事は
しませんので、そのことはご承知お
き下さい。長年こうした内存を貴老
はよくご存じですので、申しました。
どなたへも無沙汰しておりますこと
をよろしくお伝え下さい。お目にか
かり、申し上げたく存じます。

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