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「七言絶句」

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作家名
山田古香
作品名
「七言絶句」
寸 法
本紙:132.0×39.8cm
総丈:194.0×52.9cm
手 法
絖本・墨
備 考
・関防印「我自用二法」
・画面左下「録山陽先生題八幡太郎過/勿來関圖詩 古香居士」
・印「得多之印」、「古香」


山田古香は江戸時代の書家。讃岐生まれ。名は得多、号を古香とした。書を長三洲に学び、京都に居した。「鳩居堂京都店看板」、「鳥羽伏見戦跡碑」、「北野天満宮表参道双狛台座銘」を揮毫した。
解 説
【読み】
春風吹旆白央々
多難関心道路長
満地腥塵未全掃
馬蹄塊蹋落花香
録山陽先生題八幡太郎過勿來関圖詩 古香居士

春風、旆(はた)を吹いて、白(しろ)きこと央々(おうおう)
多難、心に関(かか)り、道路は長し
地に満つる腥塵(せいじん)、未だ全く掃わず
馬(ば)蹄(てい)、蹋(ふ)むことを愧(とが)む、落花の香しきを
山陽先生の「八幡太郎が勿來関(なこそのせき)を過ぐるの圖」に
題せる詩を録す 古香居士

◯春風吹旆白央々=「旆」、はたじるし。義家は後三年戦役に赴く途上で、鶴岡八幡宮社殿を修復し、社内の松に白旗を立てて武運を祈ったという。「央々」は、鮮明なさま。
◯多難関心道路長=「多難」は、苦しい戦いであった「後三年の役」のことをいう。「関心」は、気になる、心配になる。
◯満地腥塵未全掃=「腥塵」、血なまぐさい戦争のあと。
◯馬蹄愧蹋落花香=「愧」は、責める、とがめる。
◯八幡太郎過勿來関圖=八幡太郎こと、源義家。陸奥守兼鎮守府将軍となり、後三年の役を鎮定した。後三年の役の鎮定後の帰途に、勿来の関にさしかかり、そこで
「吹く風を 勿来の關と思へども道もせに散る山櫻かな」(『千載集』)と詠じた。
「ここは「勿来の關」(來るなかれ)なのだから、風よ來るなかれ(桜の花が散るのだから)。それでも、風がしきりと吹くので、道がふさがるほどに、山桜の花が散り敷いていることよ」。


【訳】
春風に吹かれて、白い旗印が鮮明になびいている。
苦しかった戦いのことが心にかかり、帰路の先は長い。
あたり一帯には、血なまぐさい戦いの跡がまだ残っている。(そんな中、勿來関(なこそのせき)まで来ると、そこには山桜はいっぱいに咲き乱れているのだった)。
この芳しく散っている山桜の花びらを、馬は踏みしめるのをためらっているようだ。
 頼山陽先生の「八幡太郎が勿來関(なこそのせき)を過ぐるの圖」に題せる詩を録す


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